薬剤師の履歴書写真はスマホでOK?撮影方法・服装・期限を元人事部長が解説

この記事でわかること
  • 薬剤師の履歴書写真をスマホで撮影してよいか
  • 厚生労働省の資料で確認できる履歴書写真の条件
  • 写真館・証明写真機・スマホの選び方
  • 服装・背景・撮影時期・紙への貼り方
  • Web応募で写真データを提出するときの確認事項

薬剤師の転職で履歴書を準備するとき、証明写真をスマートフォンで撮ってよいのか、写真館へ行く必要があるのか迷うことがあります。

結論からいうと、スマホで撮影したという理由だけで全国共通にNGとはいえません。

ただし、厚生労働省の応募書類作成資料は、スマホ撮影を推奨するとも明記していません。写真を求められた場合は、まず応募先の指定を確認し、本人が明確に分かる証明写真として準備できるかで考えます。

私は調剤薬局チェーンで薬剤師採用に約6年間携わり、そのうち約4年間は人事部長として履歴書を確認してきました。ただし、私個人が写真から受けた印象を、全国共通の採用基準として扱うことは適切ではありません。

この記事では、厚生労働省・ハローワークが現在公開している履歴書様式と応募書類作成資料を基準に、薬剤師が履歴書写真を準備するときに確認したい事項を整理します。

目次

結論|スマホ撮影だからNGとはいえない

履歴書写真で最初に確認するのは、撮影機器の名前ではありません。

  • 応募先が写真提出を求めているか
  • 指定された履歴書様式・写真サイズ・ファイル形式があるか
  • 本人だけが明確に写っているか
  • 正面上半身で、顔が確認しやすいか
  • 背景や影、ピンぼけが本人確認を妨げていないか
  • 本人と大きく異なる加工をしていないか
  • 撮影時期が古すぎないか

スマホでもこれらを満たせる場合があります。一方、スマホで手持ち自撮りをすると、画角・距離・影を整えにくい場合があります。

写真館や証明写真機を使ったから自動的に高評価になるわけでもありません。応募先の指定と、提出する写真そのものの状態を分けて考えるのが基本です。

まず確認|履歴書写真が必要かは応募先・様式による

履歴書には必ず写真を貼る、と最初から決める必要はありません。

厚生労働省の現在の履歴書様式例では、写真欄に写真をはる必要がある場合という前提が示されています。

一次資料:厚生労働省履歴書様式例 A4版

そのため、応募先が独自様式やWebフォームを指定している場合は、その指示を先に確認します。

応募方法最初に確認すること
企業指定の履歴書写真欄・サイズ・提出方法の指定
厚生労働省様式等の履歴書応募先が写真提出を求めているか
Web応募画像アップロード欄・ファイル形式・容量
メールでPDF提出写真付きPDFが必要か、別画像が必要か

写真が求められていない応募方法で、写真を付けないことだけを理由に不備と決めつけることはできません。まず企業側の指示を読みます。

厚生労働省資料で確認できる履歴書写真の条件

ハローワークインターネットサービスでは、履歴書を含む応募書類の作り方を公開しています。

公的情報:履歴書・職務経歴書の書き方|ハローワークインターネットサービス

写真については、次の点が示されています。

  • 写真館等のほか、スピード自動撮影機でもよい
  • 鮮明に写っているもの
  • 本人のみの正面上半身
  • 無背景・無帽
  • 自然な表情
  • 概ね6か月以内に撮影したもの
  • 紙へ貼る場合は所定欄へしっかり貼る
  • はがれた場合に備えて裏面へ氏名を記載する

一次資料:応募書類の作り方 1 履歴書|厚生労働省・ハローワーク

ここで重要なのは、同資料がスマホ撮影を明示的に可とも不可ともしていない点です。

したがって、この記事ではスマホ撮影が厚生労働省から推奨されているとは書きません。一方、スマホ撮影だから不採用になるという全国共通ルールも作りません。

写真館・証明写真機・スマホはどれを選ぶ?

撮影方法は、採用評価の順位ではなく準備のしやすさで選びます。

方法向いている状況確認したいこと
写真館・スタジオ撮影者に姿勢・画角等を見てもらいたいデータ受取・予約・費用
証明写真機短時間で一般的な証明写真を準備したい撮影前の服装・髪・表情
スマホ自分で画像データまで準備したい背景・光・固定・画角・加工

正社員だから写真館、パートだからスマホという全国共通の線引きはしません。管理薬剤師・管理職候補だから写真館を必須とする根拠も確認できません。

どの方法でも、応募先が指定する状態で提出できるかを確認します。

スマホ撮影で確認したい7項目

スマホで準備する場合は、撮影後に次の7項目を確認します。

確認項目見るポイント
背景人物と区別できる無地に近い背景か
明るさ顔の片側だけが極端に暗くないか
ピント顔・輪郭・服装がぼやけていないか
画角正面上半身として自然に収まっているか
姿勢カメラが大きく傾き、体がゆがんで見えないか
加工本人の輪郭・目・顔立ちを変えていないか
データ応募先指定の形式・容量・縦横比にできるか

証明写真として使う画像は、写真アプリのフィルターで印象を変えることより、本人が明確に確認できることを優先します。

スマホで手持ち自撮りしてもよい?

厚生労働省資料はスマホ撮影方法まで指定していません。

ただし、手持ち自撮りはカメラとの距離が近くなりやすく、肩の高さや顔の角度もずれやすいため、証明写真の形へ整えるのが難しいことがあります。

スマホを使うなら、スタンド等でカメラを固定し、タイマーを使って撮る方が正面上半身へ合わせやすくなります。家族や知人に撮影してもらう方法でも構いません。

重要なのは、手持ち自撮りだから失礼というマナー論ではなく、提出する写真が証明写真として整っているかです。

履歴書写真の服装はどうする?

厚生労働省の応募書類作成資料では、履歴書写真の身だしなみは基本的にスーツとしつつ、アルバイト等では私服でも構わない場合があるとしています。また、私服の場合も面接時と大きな違いが出ないようにする考え方が示されています。

薬剤師の転職でも、応募先から服装指定がある場合はその指定を優先します。指定がなければ、面接へ行くときと大きく違わない整った服装を基準にすれば十分です。

男性は必ずネクタイ、女性は必ずジャケットといった性別固定のルールを、この記事では全国共通の必須条件として扱いません。

髪型・眼鏡・表情は本人が確認しやすい状態を優先する

髪型や表情にも、採用されるための一つの正解があるわけではありません。

  • 顔が髪で大きく隠れていない
  • 普段眼鏡を使い、面接でも眼鏡をかける予定なら同じ状態で撮る
  • 極端に目を閉じたり、顔を傾けたりしていない
  • 本人確認がしやすい自然な状態になっている

写真だけで患者対応力やコミュニケーション能力を証明する必要はありません。

写真は何か月以内?厚労省資料では概ね6か月以内

撮影時期については、厚生労働省・ハローワークの応募書類作成資料で、概ね6か月以内に撮影したものを用いるとされています。

したがって、3か月以内でなければならないという全国共通ルールにはしません。

ただし、応募先が3か月以内など独自の条件を指定している場合は、その指定を優先します。また、6か月以内でも髪型・眼鏡・外見が大きく変わり、現在の本人確認に適さない状態なら、撮り直す方が分かりやすいでしょう。

写真サイズは応募先・履歴書様式を確認する

市販の履歴書では縦4cm×横3cmの写真欄を見かけますが、すべての応募先・すべての履歴書で全国共通の絶対サイズと決めない方が安全です。

厚生労働省の履歴書様式例にも写真欄がありますが、まず実際に使う履歴書の欄と応募先の指定を確認します。

Web応募では、縦横のピクセル数、JPEG・PNG等のファイル形式、ファイル容量が指定される場合があります。紙の履歴書と同じ考え方で画像を準備せず、入力画面の案内を優先してください。

Web履歴書・PDF提出では写真データの指定を確認する

Web応募やPDF提出では、紙に写真を貼る作業がない場合があります。

  • 画像ファイルを別途アップロードするのか
  • 履歴書PDFへ画像を配置して提出するのか
  • 画像のファイル形式は何か
  • ファイル容量の上限はあるか
  • 縦横比・ピクセル指定はあるか

応募フォームが写真アップロードを求めていない場合は、独自判断で別ファイルを追加する前に募集要項を確認します。

複数の応募先で同じ写真を使ってもよい?

応募先ごとに毎回撮り直さなければならないという全国共通ルールはありません。

厚生労働省資料の概ね6か月以内という目安に収まり、現在の本人と大きく違わず、各応募先の指定にも合っているなら、同じ写真データを複数の応募先で使うことは考えられます。

ただし、応募先によって写真サイズ・ファイル形式・容量が違う場合は、元データを残しておき、それぞれの指定に合わせて書き出します。

紙の写真を使う場合も、古い履歴書から写真をはがして再利用するのではなく、元の画像データや焼き増し用データから用意した方が、折れ・汚れ・のり跡を避けやすくなります。

過度な画像加工は避ける

明るさやトリミングを整えることと、本人の顔立ちを変えることは分けて考えます。

輪郭、目の大きさ、顔の形などを大きく変える加工は、証明写真として本人を確認する目的と合いにくくなります。

背景を調整する場合も、人物との境界が不自然に欠けていないか、髪や服の一部が消えていないかを確認します。

応募先が画像加工について独自ルールを示している場合は、その案内を優先してください。

紙の履歴書では写真の裏面へ氏名を書く

厚生労働省の応募書類作成資料では、履歴書へ写真を貼る場合、万が一はがれても誰の写真か分かるよう、裏面へ氏名を記載しておく方法が示されています。

紙の履歴書では、所定欄へはがれないように貼ります。同資料ではセロハンテープではなく、のりまたは市販履歴書に添付されている両面テープを使う考え方が示されています。

Web提出ではこの作業は不要です。紙とデータ提出の手順を混ぜないようにします。

履歴書写真で避けたいのは撮影方法より提出状態の不備

履歴書写真で避けたい状態を、スマホ・写真館という撮影方法ではなく、実際に提出する写真の状態で整理します。

避けたい状態確認方法
本人の顔が暗く、判別しづらい撮影後に顔全体の明るさを確認する
ピントが合っていない拡大して輪郭・目元等が極端にぼやけていないか見る
他の人や物が大きく写り込む本人のみ・無背景に近い状態へ整える
現在の本人と大きく違う古い写真・過度な加工になっていないか確認する
応募先の指定と違うサイズ・形式・容量・提出方法を募集要項で確認する
紙の写真がはがれやすい所定欄へ適切に貼り、裏面へ氏名を書く

写真館で撮影しても、応募先の指定サイズと違えば修正が必要です。反対にスマホでも、指定に沿った鮮明な証明写真へ整えられる場合があります。

写真だけが不採用理由だったと外部から断定しない

書類選考で不採用になった場合でも、企業から理由が示されない限り、履歴書写真だけが原因だったと外部から特定することはできません。

求人要件との適合、職務経験、応募時期、採用人数、他の候補者、応募書類全体など複数の要素があります。

そのため、写真を変えれば必ず通過する、写真館へ行けば採用されやすくなるという説明はしません。

確認できるのは、応募先が写真を求めているなら、その指定に沿った写真を提出するというところまでです。

スマホ撮影が向かないと感じたら写真館・証明写真機へ切り替える

スマホ撮影を何度繰り返しても、背景の影、画角、ピント等を整えにくい場合があります。

そのときは、スマホにこだわる必要はありません。証明写真機や写真館へ切り替えると短時間で整えやすいことがあります。

逆に、Web応募用の画像データが必要で、自宅で指定どおりに撮影・編集できるなら、スマホを使う合理性があります。

撮影方法を自分の志望度の証明にせず、必要な提出物を確実に準備しやすい方法を選んでください。

写真だけで志望度・仕事ぶりを判断できるわけではない

証明写真は履歴書の一部ですが、写真だけから応募者の志望度、仕事の丁寧さ、患者対応力、管理能力まで判断できるわけではありません。

厚生労働省の公正な採用選考では、本人の適性・能力に基づいた採用基準とし、求人職種の職務遂行上必要な適性・能力を持っているかという基準で選考することが基本とされています。

一次資料:公正な採用選考の基本|厚生労働省

そのためこの記事では、写真館で撮ったから志望度が高い、スマホだから仕事が雑、管理職だから写真館必須といった評価ルールは置きません。

写真は、応募先から提出を求められた場合に、指定に沿って本人を確認できる状態で準備する書類要素として扱います。

元人事部長として履歴書写真をどう見ていたか

私自身、調剤薬局チェーンの採用側で多くの履歴書を確認しました。

その経験では、写真だけで採否を決めるのではなく、履歴書の職歴・資格、職務経歴書の業務経験、応募求人との適合、面接で確認した内容などを合わせて判断していました。

写真についても、写真館で撮ったかスマホで撮ったかを全国共通の採用基準として扱っていたわけではありません。

一方、応募先から写真提出を求められているのに画像が極端に不鮮明、本人の顔が確認しづらい、指定と違う形式になっているといった場合は、書類の内容を確認するうえで不便になります。

私の経験として伝えたいのは、写真で自分を大きく見せる必要はなく、応募書類として必要な状態へ整えればよいということです。

保存用|履歴書写真の提出前チェックリスト

  • 応募先が写真提出を求めているか確認した
  • 企業指定の履歴書・Webフォームがあるか確認した
  • 本人のみが写っている
  • 正面上半身として顔を確認できる
  • 帽子を着用していない
  • 背景が人物確認を妨げていない
  • ピンぼけ・強い影・白飛びがない
  • 概ね6か月以内の写真か確認した
  • 応募先独自の撮影時期指定がないか確認した
  • 現在の本人と大きく異なる加工をしていない
  • 写真サイズ・画像サイズは使用様式の指定に合わせた
  • Web提出ならファイル形式・容量を確認した
  • 紙なら裏面へ氏名を記載した
  • 紙なら所定欄へはがれないように貼った

FAQ

薬剤師の履歴書写真はスマホで撮ってもよいですか?

スマホ撮影だから全国共通でNGとはいえません。ただし厚生労働省資料もスマホ撮影を明示的に推奨しているわけではありません。応募先の指定を確認し、本人のみの正面上半身で鮮明に写るなど、証明写真として必要な状態へ整えてください。

写真館で撮らないと書類選考で不利になりますか?

写真館で撮影したという理由だけで有利になる、スマホだから不利になるという全国共通の採用基準は確認できません。写真館は撮影者に姿勢・画角等を見てもらいたい場合の選択肢です。応募先指定と提出写真の状態を優先してください。

履歴書写真は3か月以内でないといけませんか?

厚生労働省・ハローワークの応募書類作成資料では、概ね6か月以内に撮影したものとされています。応募先が3か月以内など独自条件を指定している場合は、その指定を優先してください。

履歴書写真は縦4cm×横3cmで固定ですか?

一般的な履歴書で見かけるサイズですが、すべての応募先で全国共通の絶対サイズとは扱いません。実際に使う履歴書の写真欄や応募先の指定、Web応募なら画像サイズの案内を確認してください。

履歴書写真の服装はスーツでないといけませんか?

厚生労働省資料では基本的にはスーツとしつつ、アルバイト等では私服でも構わない場合があるとされています。薬剤師転職では応募先指定を優先し、指定がなければ面接時と大きく違わない整った服装を基準にすると整理しやすいです。

証明写真アプリで加工してもよいですか?

明るさやトリミングを整えることと、輪郭・目・顔立ちを大きく変えることは分けてください。証明写真は本人を確認できる状態が前提です。応募先に加工ルールがある場合は、その指定に従います。

履歴書に写真がなくてもよい場合がありますか?

あります。厚生労働省の履歴書様式例も、写真欄を写真をはる必要がある場合という前提で示しています。応募先の募集要項・指定様式・Webフォームを確認してください。

履歴書写真だけが原因で書類選考に落ちることはありますか?

企業から不採用理由が示されない限り、写真だけが原因だったと外部から特定することはできません。写真は応募先の指定に沿って準備し、職歴・資格・職務経歴書など応募書類全体の整合も確認してください。

まとめ|撮影方法より応募先の指定と写真の状態を確認する

薬剤師の履歴書写真は、スマホで撮影したという理由だけで全国共通にNGとはいえません。

まず応募先が写真を求めているか確認し、写真が必要なら、本人のみの正面上半身、無背景、無帽、鮮明な状態など、厚生労働省資料で確認できる基本を押さえます。

撮影時期は、厚生労働省・ハローワーク資料では概ね6か月以内です。3か月以内という独自条件がある場合は応募先の指定を優先します。

写真館・証明写真機・スマホは、採用評価の順位ではなく準備方法の違いです。管理職や高年収求人だから写真館が必須というルールも置きません。

写真で自分を良く見せることより、応募書類として必要な状態へ正確に整えること。

この基準で準備すれば、履歴書写真について必要以上に不安を大きくせずに済みます。

  • URLをコピーしました!
目次