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面接の最後に訪れる「運命の5分間」
面接の終盤、面接官から必ず投げかけられる一言があります。
「それでは、何か質問はありますか?」
この瞬間、あなたはどう答えていますか?「特にありません」と答えて、貴重なアピール機会を逃していないでしょうか。
人事部長やコンサルタントとして多くの面接に立ち会った私の経験では、この「逆質問」の場面で採用の可否が大きく変わるケースを何度も目撃してきました。優秀な薬剤師であっても、この5分間の使い方を間違えたために不採用となった事例は少なくありません。
逆に、職務経歴書だけでは伝わらなかった熱意や専門性を、戦略的な質問によって見事にアピールし、内定を勝ち取った薬剤師も数多く見てきました。
面接官にとって、逆質問は応募者の「本気度」「思考力」「コミュニケーション能力」を測る最後の機会です。表面的な質問では印象に残りませんし、的外れな質問は評価を下げる要因となります。
本記事では、元人事部長の立場から、面接官が本当に評価する逆質問の作り方と、できる限り避けるべきNG質問を具体的に解説します。あなたの市場価値を最大限に伝え、理想の職場を掴むための実践的なノウハウをお伝えします。
【真実】面接官は逆質問で「この3つ」を見ている
面接の最後に設けられる逆質問の時間は、単なる形式的な質疑応答ではありません。面接官はこの短い時間で、応募者の本質を見極めようとしているのです。
人事部長として採用に関わってきた私の経験から、面接官が逆質問で注目している3つのポイントを明かします。
本気度の測定装置としての逆質問
まず面接官が確認したいのは「この人は本当にうちで働きたいのか」という本気度です。面接官は限られた採用枠に、本当に自社で長く働いてくれる人材を選びたいと考えています。
逆質問の内容から、応募者がどれだけ事前に企業研究をしてきたか、どれだけ真剣に入社を検討しているかが透けて見えます。「特に質問はありません」という回答は、面接官に「この人は本気ではない」というメッセージを送っているのと同じです。
ある薬剤師の方が「御社の地域包括ケアへの取り組みについて、ホームページで拝見しました。実際の現場では、どのような形で在宅医療に関わる機会があるのでしょうか」と質問されました。この質問から、その方が事前にしっかりと企業研究をし、具体的なキャリアビジョンを持っていることが伝わってきました。結果として、その方は内定を獲得されました。
思考力と問題解決能力の観察
次に面接官が見ているのは、質問の質そのものです。
薬剤師の業務は、患者さんの服薬指導や医師との連携など、高度な思考力と問題解決能力が求められる仕事です。逆質問の内容から、応募者がどの程度の深さで物事を考えられるか、どんな視点を持っているかが分かります。
表面的な質問(「休日は何日ですか」など、求人票に書いてある内容)を繰り返す人は、思考力が浅いと判断されます。一方、現場の具体的な課題について踏み込んだ質問ができる人は、入社後も主体的に問題解決に取り組める人材として高く評価されます。
例えば「一人薬剤師の店舗での勤務シフトは、どのように調整されていますか」という質問は、現場の実態を理解しようとする姿勢と、労働環境への具体的な関心を示します。このような質問は、面接官に「この人は現実的に働くイメージを持っている」という印象を与えるのです。
コミュニケーション能力の最終確認
最後に、逆質問は応募者のコミュニケーション能力を測る場でもあります。
薬剤師は患者さんだけでなく、医師や看護師、介護スタッフなど多職種との連携が必須の職業です。質問の仕方、話の聞き方、会話のキャッチボールができるかどうかは、採用において極めて重要な要素です。
一方的に質問を並べ立てるのではなく、面接官の回答を受けて適切に反応し、さらに深掘りする質問ができる人は、コミュニケーション能力が高いと評価されます。
私が面接官を務めていた際、ある応募者が「先ほどの説明で、チーム医療を重視されているとおっしゃっていましたが、具体的にどのような形で他職種と連携する機会があるのでしょうか」と、面接中の話を踏まえた質問をされました。このような質問は、相手の話をしっかり聞き、理解し、それを基に会話を発展させる能力の証明です。
| 面接官が見ているポイント | 好印象な逆質問(OK例) | 評価を下げる逆質問(NG例) |
|---|---|---|
| ① 本気度(志望度) | 企業研究を踏まえた具体的な現場の質問 | 「特に質問はありません」 |
| ② 思考力・問題解決力 | 業務フローや課題の深掘り | 求人票やHPを見れば1分で分かる質問 |
| ③ コミュニケーション力 | 面接中の会話を拾って展開する質問 | 面接官がすでに説明したことを再度聞く |
【実践編】面接官の心を掴む戦略的逆質問27選
逆質問は、あなたの専門性と本気度を示す最後のチャンスです。ここでは、実際に面接の場で使える具体的な質問例を、カテゴリー別に紹介します。
| 逆質問の目的 | アピールできる要素 | おすすめの活用シーン |
|---|---|---|
| キャリアアップ | 長期的な就業意欲・成長意欲 | 専門性を高めたい、管理職を目指す場合 |
| 職場環境・実態 | 現実的な業務理解・定着性 | ブラック薬局を避け、ワークライフバランスを重視する場合 |
| 経営状態・将来性 | ビジネス視点・業界への関心 | 大手チェーンや、M&Aが活発な企業を受ける場合 |
| チーム医療・連携 | 協調性・多職種連携スキル | 総合病院の門前薬局や、在宅医療に注力する企業の場合 |
キャリアアップへの意欲を示す質問
「入社後のキャリアパスについて、具体的な事例を教えていただけますか」
この質問は、長期的に働く意思と成長意欲を示します。面接官に「この人は将来を見据えている」という印象を与えます。
「スキルアップのための研修制度や、資格取得支援の仕組みはありますか」
自己研鑽への意識が高いことをアピールできます。特に、かかりつけ薬剤師や専門薬剤師を目指している場合は効果的です。
「在宅医療や地域包括ケアに関わる機会は、どの程度ありますか」
調剤報酬改定により在宅医療の重要性が増している中、この質問は時代の流れを理解している証拠となります。
「管理薬剤師への昇進は、どのような評価基準で決まりますか」
管理職への意欲を示すと同時に、評価制度の透明性を確認できます。明確な答えが返ってこない場合、その薬局の評価制度に問題がある可能性もあります。
「新しい薬や治療法について、薬剤師同士で情報共有する機会はありますか」
専門性の向上に意欲的な姿勢を示せます。チーム医療への関心もアピールできる質問です。また、社内の人間関係を確認することができます。
職場環境の実態を探る質問
「一日の業務の流れを、具体的に教えていただけますか」
求人票には書かれていない実際の業務内容を知ることができます。面接官の説明から、業務量や忙しさの実態が見えてきます。
「繁忙期と閑散期では、業務量にどの程度の差がありますか」
季節変動や曜日による業務量の違いを確認できます。「常に忙しい」という回答は、人手不足の可能性を示唆します。
「有給休暇の取得率は、実際どの程度でしょうか」
制度上の有給日数ではなく、実際の取得状況を知ることが重要です。取得率が低い場合、休みが取りにくい職場である可能性があります。
「薬剤師の平均勤続年数を教えていただけますか」
離職率の高い職場かどうかを間接的に確認できます。勤続年数が短い場合、職場環境に問題がある可能性を疑うべきです。
「店舗間の異動は、どのような基準で決まりますか」
転勤の可能性や頻度を確認できます。家庭の事情で転勤が難しい場合は、この段階で確認しておくべきです。
「シフトはいつ頃決まり、変更が必要な場合の対応はどうなっていますか」
ワークライフバランスを重視していることを示せます。柔軟な働き方ができるかどうかの判断材料になります。
経営状態と将来性を見極める質問
「今後の出店計画や事業展開について、教えていただけますか」
企業の成長性や安定性を確認できます。拡大志向が強すぎる場合、現場への負担が大きい可能性もあります。
「処方箋応需枚数の推移は、ここ数年でどう変化していますか」
経営の安定性を測る重要な指標です。減少傾向にある場合、門前医院の動向や地域の人口動態に問題がある可能性があります。
「調剤報酬改定への対応として、どのような取り組みをされていますか」
経営層の戦略性を確認できます。明確な答えがない場合、経営が場当たり的である可能性があります。
「電子処方箋への対応状況について教えてください」
IT化への投資姿勢が分かります。対応が遅れている場合、設備投資に消極的な経営方針の表れかもしれません。
年収交渉につながる質問
※注意:こればかり聞くと印象が悪化します。こここそ転職エージェントに代行してもらいましょう。
「評価制度について、具体的にどのような基準で昇給が決まりますか」
「頑張ったら昇給」という曖昧な説明ではなく、具体的な評価基準を確認できます。基準が不明瞭な場合、実際には昇給が難しい可能性があります。
「残業代の計算方法」や「着替え時間が勤務時間に含まれるか」といった、権利主張と取られかねない質問を面接の場で直接するのは非常に危険です。「お金や権利にしか興味がない面倒な人」と判断され、不採用になるリスクが高まります。
こうした「聞きにくいが、入社前に絶対に確認すべき条件」は、転職エージェントを通じて第三者から確認してもらうのが鉄則です。私が採用担当時代、優秀な候補者ほどエージェントをうまく使い、面接ではポジティブな質問に集中していました。
私が信頼してやり取りしていた「交渉力の高いエージェント」については、以下の記事でまとめています。

チーム医療への理解を示す質問
「医師や看護師との連携で、特に重視されていることは何ですか」
多職種連携への関心を示せます。具体的な連携事例を聞くことで、職場の雰囲気も把握できます。
「疑義照会の対応について、医師との関係性はどうですか」
医師との力関係や、薬剤師の意見が尊重される環境かを確認できます。疑義照会がしづらい環境は、専門性を発揮できない職場です。
「患者さんからのクレーム対応は、どのような体制になっていますか」
トラブル時のサポート体制を確認できます。個人に責任を押し付ける職場は避けるべきです。
働き方の柔軟性を確認する質問
「育児や介護との両立支援制度は、実際に利用されていますか」
制度の有無だけでなく、実際に利用しやすい環境かを確認できます。利用実績がない場合、形だけの制度である可能性があります。
「時短勤務やパート勤務への転換は可能ですか」
ライフステージの変化に対応できる職場かを確認できます。柔軟な働き方ができるかは、長く働く上で重要です。
「ダブルワークは可能でしょうか」
副業への理解度を確認できます。収入アップを目指す薬剤師にとって重要な確認事項です。
職場の文化と人間関係を探る質問
「薬剤師同士のコミュニケーションは、どのような形で取られていますか」
チームワークの実態を確認できます。情報共有が少ない職場は、孤立しやすい環境です。
「新人薬剤師へのOJT体制について教えてください」
教育制度の充実度が分かります。OJT体制が整っていない職場は、即戦力を求めている可能性があります。
【危険】これを聞いたら不採用確定!NGな逆質問の実例
逆質問は諸刃の剣です。質問の仕方次第で、あなたの評価が一気に下がる可能性があります。
ここでは、人事部長として実際に目撃した「NGな質問」の実例を紹介します。
求人票に書いてある内容をそのまま質問する
「休日は何日ですか」「給与はいくらですか」といった、求人票を見れば分かる内容を質問するのは最悪です。
これは「私は何も準備してきませんでした」と宣言しているのと同じです。面接官は「この人は本気で入社を考えていない」と判断します。
私が面接官を務めていた際、「勤務時間は何時から何時までですか」と質問された応募者がいました。この情報は求人票に明記されていたため、「求人票を読んでいない」ことが明白でした。結果として、その方は不採用となりました。
求人票の内容について確認したい場合は「求人票には9時から18時とありましたが、実際の勤務時間はどうですか」のように、求人票を読んだ上での深掘りとして質問すべきです。
給与や休みの話ばかりする
「残業はありますか」「有給は取りやすいですか」「ボーナスは何ヶ月分ですか」と、待遇面の質問ばかりを連発する人がいます。
これらの確認は重要ですが、最初から待遇の話ばかりでは「この人は給料と休みにしか興味がない」という印象を与えます。キャリアアップや業務内容への質問を一つも挟まずに、待遇の質問だけをするのは避けるべきです。
待遇に関する質問は、業務内容やキャリアに関する質問を先にした後、最後に1〜2つ確認する程度に留めましょう。
調べればすぐ分かることを質問する
「会社の設立年度は」「店舗数は」といった、企業のホームページを見れば1分で分かる内容を質問するのは、完全に準備不足の証拠です。
特に、その企業の基本情報や事業内容について無知をさらけ出す質問は、面接官に「この人は本気で入社を考えていない」という強烈なマイナス印象を与えます。
企業研究は面接の大前提です。ホームページや会社案内を読み込んでから面接に臨むのは、応募者としての最低限のマナーです。
面接官が既に説明した内容を再度聞く
面接中に面接官が丁寧に説明してくれた内容を、逆質問の場面で「それで、○○についてはどうなんですか」と再度聞く人がいます。
これは「私はあなたの話を聞いていませんでした」と言っているのと同じです。面接官は「この人はコミュニケーション能力に問題がある」と判断します。
説明された内容を把握しておくことが重要です。もし同じテーマについて深掘りしたい場合は「先ほどの○○のお話について、もう少し詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか」と前置きをしてから質問しましょう。
ネガティブな前提で質問する
「残業が多いと聞いたのですが、本当ですか」「人間関係が悪いという口コミを見たのですが」といった、ネガティブな前提で質問するのは最悪です。
情報収集として確認したいことは理解できますが、このような質問の仕方は面接官を不快にさせます。確認したい場合は「残業時間の実態について教えていただけますか」のように、中立的な聞き方をすべきです。
口コミサイトの情報を鵜呑みにし、それを面接の場で直接ぶつけるのは、社会人としてのコミュニケーションマナーに欠けています。
答えられないレベルの質問をする
「5年後の経営戦略を詳しく教えてください」「他社との差別化戦略の詳細を教えてください」といった、面接官の立場では答えられない質問をするのは避けるべきです。
経営戦略の詳細は機密事項であり、求職者にはお伝えすることができないこともあります。また、人事担当者レベルでは把握しておらず答えられないこともあります。このような質問をされると、面接官は困惑し「この人は場を読めない」と判断します。
質問する際は、相手の立場で答えられる内容かを考慮しましょう。
「特に質問はありません」
最も避けるべきなのが、この回答です。
逆質問の機会を放棄することは、入社への意欲がないことを示します。人事部長として数百人の面接に立ち会いましたが、「特に質問はありません」と答えた応募者で採用に至ったケースは、ほぼ記憶にありません。
どんなに面接が順調に進んでいても、最後にこの一言で全てが台無しになります。必ず2〜3つの質問を準備して面接に臨むべきです。
| NGな聞き方(不採用リスク大) | ➡ | 戦略的な聞き方(好印象) |
|---|---|---|
| 「休日は何日ですか?」 ※求人票に書いてある | ➡ | 「求人票で〇〇と拝見しましたが、実際の現場での取得状況や工夫されている点はありますか?」 |
| 「残業は多いですか?」 ※ネガティブな前提 | ➡ | 「一日の具体的な業務の流れと、繁忙期・閑散期の差について教えていただけますか?」 |
| 「評価基準や給料はどう上がりますか?」 ※直接的すぎる | ➡ | ※面接では聞かず、エージェント経由で交渉してもらうのが鉄則! |
【実録】逆質問で内定を勝ち取った薬剤師の成功具体例
実際に戦略的な逆質問によって内定を獲得した具体例を紹介します。
【事例1】専門性の高さをアピールしたCさん(28歳・女性)
Cさんは調剤薬局での経験が5年あり、キャリアアップを目指して転職を考えていました。面接の逆質問では、こう尋ねました。
「在宅医療に力を入れているとホームページで拝見しましたが、無菌調剤室の設備状況と、実際に在宅訪問を担当する頻度について教えていただけますか。また、在宅医療に必要な研修制度はありますか」
この質問から、Cさんが事前にしっかりと企業研究をしていること、在宅医療という専門分野への明確な関心を持っていること、そして具体的なキャリアビジョンを描いていることが伝わってきました。
【事例2】長期的視点を示したDさん(35歳・男性)
Dさんはドラッグストアから調剤薬局への転職を希望していました。給与面では若干のダウンが予想される転職でしたが、逆質問でこう聞きました。
「管理薬剤師への昇進について、具体的な評価基準と、実際に管理薬剤師になられた方の平均年数を教えてください。また、管理薬剤師になった後のキャリアパスとして、エリアマネージャーなどの道はあるのでしょうか」
この質問から、Dさんが単に給与だけを見ているのではなく、長期的なキャリアプランを持って転職を考えていることが明確に伝わりました。また、マネジメントへの意欲も感じられました。
【事例3】コミュニケーション能力を示したEさん(32歳・女性)
Eさんは面接中の説明を踏まえた質問をされました。
「先ほど、チーム医療を重視されているとおっしゃっていましたが、具体的に医師との疑義照会では、どのようなコミュニケーションを取られているのでしょうか。また、薬剤師の提案が採用された事例があれば教えてください」
この質問は、面接官の話をしっかり聞いていたことの証明であり、さらにそれを深掘りする思考力を示していました。また「提案が採用された事例」を聞くことで、薬剤師の意見が尊重される環境かを確認する戦略性も感じられました。
【プロの技】転職エージェントを活用した逆質問の事前準備
逆質問で成功するためには、事前準備が不可欠です。しかし、一人で準備するには限界があります。ここで力を発揮するのが、薬剤師専門の転職エージェントです。
実は、人事部長として多くの紹介会社と付き合う中で、「この会社の担当者からの電話なら、どんなに忙しくても取る」と決めていた会社が数社だけありました。なぜ彼らは特別だったのか?どうすれば、あなたの経験とスキルを、最大限評価してくれる職場を見つける「本物の担当者」に出会えるのか。
ここで書くと長くなるため、採用担当しか知らない「エージェント活用の裏ノウハウ」として別の記事にまとめました。本気で転職を成功させたい方だけご覧ください。推奨は、3社すべてに登録し、担当者の質や求人の内容を比較することです。

企業の内部情報を事前に入手する
エージェントは過去の退職者データや企業担当者からのヒアリングに基づき、実際の残業時間や職場の雰囲気に関する客観的な情報を持っています。面接では聞きにくい情報を、第三者視点で確認できます。
例えば、エージェントから「この薬局は在宅医療に力を入れている」という情報を得られれば、「在宅医療での具体的な業務内容」について深掘りする質問を準備できます。事前情報があるからこそ、表面的ではない本質的な質問ができるのです。
面接対策で逆質問のリハーサルをする
優秀な転職エージェントは、面接前に模擬面接を実施してくれます。
逆質問のシミュレーションを行い、質問の仕方や言い回しについてフィードバックをもらえます。「この質問は評価される」「この聞き方は避けた方が良い」といった具体的なアドバイスを受けることで、本番での成功率が格段に上がります。
私が人事部長だった頃、明らかに事前準備がしっかりできている応募者は、エージェントの支援を受けているケースが多いと感じました。質問の内容が的確で、話の展開もスムーズなのです。
企業ごとの傾向を把握する
転職エージェントは、各企業の面接傾向を把握しています。
「この企業は経営理念への共感を重視する」「この企業はスキルアップへの意欲を評価する」といった情報を事前に教えてもらえれば、それに沿った逆質問を準備できます。
また、過去にその企業に転職成功した薬剤師が、どのような逆質問をしたかという実例を教えてもらえることもあります。成功パターンを参考にすることで、あなたの質問の精度が上がります。
年収交渉の戦略を練る
逆質問は、年収交渉の入り口にもなります。
給与体系や評価制度について質問することで、入社後の年収アップの可能性を探れます。しかし、直接的すぎる質問は避けるべきです。
転職エージェントは、年収交渉のプロです。「このタイミングで、こう聞けば良い」という具体的なアドバイスをもらえます。また、面接で得た情報を基に、エージェントが企業と年収交渉を代行してくれるため、あなたは面接に集中できます。
【重要】転職成功の鍵は「戦略的情報収集」にある
逆質問の準備だけでなく、転職活動全体において「戦略的情報収集」が成功を左右します。面接はあくまで転職プロセスの一部であり、その前段階での情報収集が極めて重要なのです。
求人票だけでは見えない「本当の職場」を知る
求人票に書かれているのは、企業が見せたい情報だけです。
「アットホームな職場」「風通しの良い社風」「頑張り次第で高収入」といった表現は、具体性に欠け、実態を反映していないケースが少なくありません。人事部長として採用広告を作成していた経験から言えば、求人票は「良い面だけ」を強調するのが常套手段です。
本当に知るべきは、実際の残業時間、有給取得率、離職率、職場の人間関係、経営者の経営方針です。これらの情報は、求人票には絶対に載りません。
転職エージェントは、実際にその薬局で働いている薬剤師や、過去に転職支援をした薬剤師からの生の声を持っています。「求人票では完全週休2日となっているが、実際は月に1〜2回は休日出勤がある」「有給は取れるが、周囲の目が気になって取りづらい雰囲気」といったリアルな情報を得られるのです。
ブラック薬局を事前に見抜く
求人票の文言だけでブラック薬局を見抜くのは困難です。しかし、転職エージェントは業界の内部情報を持っています。
「この薬局は離職率が高い」「この経営者はワンマンで有名」「サービス残業が多いという声が複数ある」といった警告情報を事前に教えてもらえれば、無駄な面接を避けられます。
年収交渉の「正しいタイミング」を掴む
年収交渉は、タイミングを間違えると失敗します。
面接の場で直接「もっと給与を上げてください」と言うのは得策ではありません。面接官の心証を悪くし、「この人は金銭面しか見ていない」という印象を与える危険があります。
転職エージェントを活用すれば、年収交渉を代行してもらえます。あなたの市場価値を客観的に提示し、企業に対して適切な給与額を提案してくれます。直接交渉するよりも、遥かに高い確率で希望の年収を実現できるのです。
あなたのキャリアは、これからもっと輝く
面接の最後に訪れる「何か質問はありますか」という問いかけ。
この5分間は、あなたの専門性と本気度を示す最後のチャンスです。戦略的な逆質問によって、面接官の心を掴み、他の応募者と差をつけることができます。
人事部長として多くの薬剤師と向き合ってきた私の経験から自信を持ってお伝えできます。優れた逆質問ができる薬剤師は、入社後も活躍しています。質問の質は、その人の思考力とコミュニケーション能力の表れだからです。
今の職場で、あなたの価値は正当に評価されていますか。業務量に見合わない給与、キャリアアップの機会がない環境、理不尽な人間関係に悩んでいませんか。
もしそうであれば、それはあなたの能力が低いからではありません。単に、あなたの価値を正しく評価できない環境にいるだけです。
薬剤師の転職市場は、あなたが思っている以上に広く、可能性に満ちています。完全週休2日で年収750万円を実現している薬剤師も、決して珍しくありません。在宅医療やかかりつけ薬剤師として専門性を高めながら、ワークライフバランスも保てる職場は存在します。
ただし、理想の職場を見つけるには、正しい情報と戦略が必要です。
一人で転職活動をすると、求人票の表面的な情報だけで判断してしまい、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクがあります。面接対策も不十分なまま臨めば、本来の実力を発揮できず、不採用となる可能性があります。
転職エージェントを活用すれば、求人票には載らない職場の実態を知り、面接対策もしっかりと準備でき、年収交渉も代行してもらえます。あなたは、自分の専門性を最大限に発揮することだけに集中できるのです。
「どのエージェントに相談すればいいか分からない」という声をよく聞きます。
私は調剤薬局チェーンの人事部長として20社以上のエージェントと取引してきました。その中で「この会社なら薬剤師のキャリアを本気で考えてくれている」と感じたのはごくわずかです。
採用する側だった私が、求人票には載らない職場の内情まで把握していると確信できたエージェントだけを3社に厳選しました。
「まだ本気で転職するか決めていない」という段階でも相談は無料です。まずは今の自分の市場価値を知ることから始めてみてください。
- 逆質問で「特にありません」と答えると本当に不採用になりますか?
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はい、非常に高い確率でマイナス評価になります。数多くの面接を行ってきた経験上、「特にありません」は「御社への入社意欲はありません」と宣言しているのと同じに受け取られます。必ず事前に3〜5つの質問を用意して面接に臨みましょう。
- 残業代や有給について詳しく確認したいのですが、面接で聞いても良いですか?
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面接の場では業務やキャリアに関する質問を優先し、待遇面は最後に1つ程度に留めるのが無難です。残業代の計算方法など、聞きにくい条件面は転職エージェントに代行してもらうのが鉄則です。私が厳選した本当に頼れるエージェントは【元人事部長が厳選】採用側から見て「本当に信頼できた」薬剤師転職エージェント3選で解説しています。
- 逆質問はいくつくらい用意していくべきですか?
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最低でも3〜5つは準備しておくことをおすすめします。面接中の説明で疑問が解消されてしまうこともあるため、多めに用意しておくのが安心です。実際の面接では、時間の都合もあるので2〜3個質問できれば十分です。

